“測れる技術”があるから、“つくれる精度”がある

どんなに優れた加工設備を揃えても、「測る力」がなければ品質は担保できません。当社では測定設備と加工設備の両輪で、仕上がりと精度に徹底的に向き合います。KEYENCEやNIKONなどの最先端測定機器は、製品の不具合リスクを最小限に抑え、量産・試作いずれにも高い信頼性をもたらします。真鍮加工における精度管理の要として、これらの検査機器は私たちの“目”として日々稼働しています。

CITIZEN Cincomシリーズによる高精度切削

当社では、CITIZEN Cincomの自動旋盤を多数導入しています。L16、L20、L32といった小径~中径サイズに対応可能なモデルをはじめ、E32やM32、C32など多軸・複合加工に強い機種も揃えています。中でもCincom M32は複雑形状のワンチャック加工に優れ、ミクロン単位の寸法管理が可能です。真鍮をはじめとする銅合金の高精度切削において、Cincomシリーズの性能は私たちの加工品質を支える中核を担っています。

EGURO製 NC旋盤による安定した量産体制

EGURO(江黒製作所)のNUC-PALおよびNUC-LETは、操作性と剛性に優れた国産NC旋盤です。当社ではこの2台を主に量産体制の安定稼働に活用しており、シンプルかつ高精度な真鍮加工品の生産に欠かせない存在となっています。熟練のオペレーターが1/100ミリの精度にこだわりながら、安定した品質を保ち続けています。高精度かつ効率的な加工ラインの一端を担う、堅実な実力派設備です。

画像測定機による非接触・高精度な寸法検査

当社ではNIKON iNEXIVおよびKEYENCE IMシリーズを導入し、非接触型の画像測定による高精度な寸法検査を行っています。複雑な形状や微細な部品でも、繰り返し精度の高い測定が可能です。検査スピードと正確性を両立するこれらの設備により、製品の品質管理を一段と強化。加工後の検査工程においても妥協を許さず、確かな信頼性をお客様にお届けする体制を整えています。

顕微鏡を用いた微細部のチェック体制

微細部の仕上がりや加工痕の確認には、MITSUTOYO TOOLMAKERS MICROSCOPEおよびKEYENCE VHXマイクロスコープを使用しています。特に真鍮のような柔らかい金属では、微細なバリや滑らかさの差が製品価値を左右するため、顕微鏡による詳細確認は不可欠です。表面処理前の段階から高倍率で状態を確認できることで、より高い品質水準を維持することが可能になっています。